お茶の製造工程
お茶の製造は茶樹から摘み採った生葉を蒸して揉みながら乾燥させる工程を製茶といいます。
もともとは手もみが基本ですがその工程を機械にして製造をおこなっています。
お茶の葉は、揉むことにより茶葉の水分を取り除きながら内養分(香り味を)
閉じ込めるのが一番重要なことです
蒸しすぎたり、熱風を当てすぎたり、長く時間をかけすぎたりすると美味しいお茶ができません。
又、このごろ経済性を重視した大型の機械での製造は、茶葉一枚一枚に熱風が当たりにくく
均一の乾燥ができないように思われます。
一度に多くの茶葉を揉むために通気性、力加減、お茶とお茶が摩擦して照り、色が出にくく
お茶本来の香り、味が無くなっているように思えます。
当園では、今では小型機に入る機械でしっかりと揉でいます。
@蒸し機
ボイラーで蒸気を
作り生葉を蒸します
時間は上級茶で
35秒から45秒
普通茶は、50秒から
90秒、茶葉の
硬化に合わせて
蒸し時間を替えます
製茶で一番大切な
工程です
A葉打ち機
葉打ち機は
蒸し機で蒸した
茶葉の水分を短い時間に取り除く為に一回り大きい機械で15分ほど揉みます
B粗揉機(そじゅうき)
葉打ち機で水分を取った
茶葉をこの機械で揉みながら水分を50%ほど
取り除きます
ここでしっかり揉むことが
お茶の香り味に影響
します
時間は40〜50分
C揉捻機(じゅうねんき)
D中揉み機(なかもみき)
E中揉機(ちゅうじゆうき)
粗揉機で水分を
取っても柔らかい葉と硬い葉の水分
含量が違います
この機械で
上から重圧を掛け茶葉の水分を均一にします.
ここで練りすぎると
腰砕けのお茶になり精揉機で形も整わず味香りとも品がなくなります。
時間は15分
揉捻機で水分を
均一にした茶葉は
固まりやすくなります
この機械で
ほぐしながら揉み
少し残った水分を
弱い熱と風で
取り除きます
時間は15〜20分
F製揉機
G乾燥機
中揉み機と
同じ工程ですこの次の製揉機で細く
よれるように形を
整えながら揉み
茶葉の芯の水分を取ります
時間20〜25分
以上の工程で荒茶(半製品)が出来上がります蒸し機から乾燥機を終わるまでの時間は
約4時間ほどかかります。この間どこかでアクシデントがあると良いお茶になりません
その日の気温、湿度などにより製品の出来具合が異なります
今は、良いセンサーができ少しは安定していますが製茶工程はある意味では
職人の中に入るかも知れません。
荒茶製造で最後の
工程です
煎茶特有の細くよれた
形はここで作られます
最後に茶葉に残った
芯水を重圧をかけ
ながらもみだします
色、形が整えられます
時間35〜45分
製揉機で揉まれた
物をここで乾燥します
揉みながら乾燥すると水分を均一にできない為内水分4〜5%に
なるようにします
時間20〜25分
(せいじゅうき)